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評価:
荻原 浩
光文社
¥ 650
(2007-11-08)
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「
明日の記憶 / 荻原浩」読みました。
広告代理店の部長として多忙な日々を送る50歳の主人公が若年性アルツハイマーに冒されていくというストーリー。
2005年に堤幸彦監督によって映画化(主演:渡辺謙)されています。
以前この映画を観たことがあったので、本を読んでいてもどうしても佐伯と渡辺謙が被る。今思い返してもみても見事な演技だった。
痴呆というのは脳の血管異常が主な原因によって起こり、
アルツハイマーは脳の神経細胞が壊れていく病気だそうだ。
単に記憶が損なわれていくだけの病気ではなく、人格も失われていく。
言葉や思考に続いて身体の機能も奪われ、死に至る怖い病気だ。
“体が生きることを忘れていく”と筆者は書いています。
佐伯は“備忘録”という名の日記を書き綴るのですが、後半になるにつれ、誤字やひらがなが多くなっていくのが読んでいて切なかった。
50歳の働き盛りの男が妻に気付かれないようシャワーを浴びながら涙を流す、その情景を思い浮かべるだけで涙が出てくる。
“人はなぜ生きるのか、どう生きるのか、人生の意味とはなにか。生とは、死とは?
人の肉体はなぜ生きているかなんて考えてはいない。心と心臓は別の場所にあり、脳は精神の苦痛とは無慈悲なほど無縁に、ひたすら機能的に動いてる”
という一節に深く考えさせられた。
最後は本当に本当に切なかった。
最近物忘れがひどく「アレ」と言う言葉で済ましてしまうことが多い。
自分が言ったはずの発言をすっかり忘れてしまってることもある。
読んでいて思い当たるフシがいくつもあってぞっとしてしまった。
魚や野菜をいっぱい摂ろう。玄米茶も。
荻原浩さんの著書は初めて読みましたが、すごく読みやすかった。
教えてくださってありがとう
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