細美さんのことが頭から離れない。
悲しみを必死に堪えている仲間のそばで
あの言葉は言っちゃいけなかった。。
一度吐いた言葉は二度と取り消せない。。
確かに不快な思いをした人もいるのかもしれない。
でも。
その正直さも、その弱さも、全部ひっくるめて細美武士なんだと思ってる。
道半ばで、若くして亡くなってしまう方のニュースが後を絶たない。
忌野清志郎さん、マイケルジャクソンさん、
アベフトシさん、山田辰夫さん、川村カオリさん。。。
そんなニュースを耳にするたび、どうしようもなく胸が痛む。
みんな生きたい生きたいって願ったはずだ。
だけど神様は彼らを連れ去ってしまった。
あたしも死にたいって思ったことがある。 何度もあった。
ついこの間も思ってしまった。
「思うことは自由だ、でも、それを口に出してはいけない」
そう思う人が多いのかもしれない。
でも、"いけない" っていったい誰が決めるの?
確かに一度口から出ちゃった言葉はもう消せない。
簡単に消せるアイテムがあったらいいな。。
消せないなら、忘れてしまえばいい。
「あの時、確かにあなたはあんなふうに言った」
そういうことをいつまでも言う人がいるけど
忘れられない?
傷ついた?
人は傷つけて、傷つけられて生きていく。
きっとその傷ついた分だけ人に優しくできるはず。
悲しかったことも、傷ついたことも
死にたいくらい辛かったことも
消せないなら
忘れられないなら
受け入れることしかできないんじゃないかと最近は思う。
言葉にするのは簡単だけど
つらいけど
すごくすごくつらいけど
現実をしっかり見つめて
逃げ出さないで
たまには逃げて
いっぱい泣いて
いつかまた笑える日がきて
そうやって生きていければいい。
生きていてくれてるだけでいい。
2009年7月22日
the HIATUS Trash We'd Love Tour 2009 Final (追加公演)
@新木場STUDIO COAST
少し早めに会場に着き、ツアーTとタオルを買って新木場の駅へ戻る。
整理番号が早いので18時ギリギリに行けば間に合う。
駅からSTUDIO COASTに向かう間にもう胸が高鳴ってる。
開場。
まだ人はまばら。一瞬 前列へ行こうか
せめて中央のバーのあたりにいようか 迷う。
迷った挙句結局 階段上段の一番前へ。
危なくないように仕切られていた柵とロープが外される。
中央のPA寄りへ移動。
ステージからは遠いが視界を遮られることもなく、全体がよく見渡せる。
OGRE YOU ASHHOLE登場。
初めて聴いた。ものすごく完成度が高い音。
声に特徴がある。聴き続けたら好きになりそうな声。
名古屋出身のバンドだそうだ。
今回のツアーには4回HIATUSと回ったそうで。
ボーカルの出戸さんの話し方がとても真摯な感じがして好感を持った。
そして。
the HIATUS登場。
アフリカの民族楽器のような音が鳴り響く。
あたしの心臓は壊れそうな位高鳴ってる。
その音が「Ghost In The Rain」に変わる。
セットリスト
01.Ghost In The Rain
02.Lone Train Running
03.Centipede
04.Silver Birch
05.堕天
06.The Flare
07.紺碧の夜に
08.ユニコーン
09.Storm Racers
10.Twisted Maple Trees
encore
11.Little Odyssey
12.The Flare
細美さんの鬼気迫る感じが伝わってくる。
胸につかえてたいろんなことがバラバラになって溶けていく感じ。
最初から泣きそうになる。
"Trash We'd Love Tour 最終日に来てくれてありがとう
the HIATUSといいます"
そう淡々と言うと「Lone Train Running」へ。
最初の優しい歌いだしで涙が流れてきた。
"行こうぜ!"と細美さん。
"AWAY NOW~"からはなにかが弾けたみたいに楽しくなった。
楽しくなったが。。。左足が攣った(まじで)
この前の日曜の朝 両ふくらはぎが攣ってしまい一瞬歩けなくなった。
その後遺症か。。
どうしようどうしよう。。
ものすごく不安になるがこの曲が終わる頃には痛みは引いていた。
「Centipede」へ。
あまりの爆音で、はじめなんの曲なのかわからなかった。
masasucksのギターすごい!
どこでだったか "マサ!"って細美さんが叫んで
masasucksのギターソロがあったんだけど
もっのすごいかっこよかった。
"ここにいる全員に捧げます"と始まったのが「Silver Birch」
感情がものすごく込められてる気がした。
この時間、既にもうアベフトシさんの訃報を耳にしていたはずだ。
ウエノさんはどんな思いでステージに立っていたんだろう。
I was joking around with a friend of mine
And I was hoping that
A day like this would never end
A day like this would never end
That was only about a week or two ago
Now I am wondering
How much we closer we could be
How close we could have been
僕は友達とふざけ合っていた
こんな日が終わらないように
こんな日に終わりが来ないようにと願いながら
それはたった1,2週間前のこと
今の僕はどれだけ近づけたのか考えてる
僕らはどれだけ近づけたんだろう
このときはわからなかったけど、すごくぐっときたのを覚えてる。
そして「堕天」
もうなんにも考えられない。
"Fall Down"で一緒に落ちていきたいって思った。
「The Flare」ものすごいうねり。
フロアにいなくてよかったと思った。
白いライトが点滅していて目が眩んだ。
もう立ってるのがやっと。
「紺碧の夜に」
この曲の "君" はファンのこと。前にそう言ってた。
46年ぶりに皆既日食が観れた(らしい)日にこの曲が聴けて幸せだと思った。
「ユニコーン」
I just wanted to be with you and make you happy
細美さんはみんなを幸せにしたいだけなんでしょ
あたしたちも同じなんだよ、って思いながら歌った。
「Storm Racers」
これはもうやばい。
"One Two Three!!!" の細美さんの声とともにダイバーがすごいことに。
なんなんだ、このバンドは。
かっこいいなんて言葉じゃ表せない。
いつだったかな、ここだったかな、もう忘れちゃったけど
次で最後の曲です、って話出したような気がするんだけど・・
会場のあちこちから "ありがとう" って声が聞こえてきて
前半は黄色い声や、細美ー!!!って太い声があってちょっと嬉しそうに見えたんだけど、このときは真顔で "いや、おまえらに文句はねぇんだ" って話し始めた。
今、本を読んでいて、それに "愛情と不安っていうのは対極にある" って書いてあるんだ。100%愛に満ちていれば不安はない。不安をなくすには愛すればいいって。たとえば、今、首を絞められて殺されそうになってるときに、どうしたら不安じゃなくなるかっていえば、自分を殺そうとしてる人を愛せばいいんだって。でも考えたんだけど。俺には無理だよ。そんなことはできねぇ。不満も怒りもたくさんあるから。。
でも、俺はもっと成長してもっと頑張ればもっと上手く唄が歌えるようになるんじゃねーかって思ってる。HIATUSのみんなは俺より数歩も先を行ってるけどいつか追いつきたいと思ってます。
今日は最高の日になりました。ありがとうございました。
みたいなことをひとことひとこと噛み締めるように言った。
超曖昧ですが。こんな感じのこと。
たぶん。。泣いてたんじゃないかな。わかんないけど。
そして「Twisted Maple Trees」
動けなかった。ものすごい気迫。
言葉ではうまく伝わらないのがもどかしい。
encore
再登場するとステージ中央で細美さんは自分の胸をこぶしで何度も叩く。
「Little Odyssey」
あんなにヒートアップしてた会場がシーンと静まり返る。
一葉さんの鍵盤と細美さんの声だけ。
息を吸い込む細美さんの吐息までも聴こえる。
涙がとめどなく溢れてくる。
細美さんの声は少しかすれていて、でも言葉のひとつひとつに愛情をいっぱいのせて、想いを込めて歌ってる。それが痛い位伝わってくる。
歌い終わるとメンバー紹介をした。
ピアノ 伊澤一葉さん
ドラムス 柏倉隆史くん
ギター masasucks!!
マサさんひまわりの花を一輪持って登場。それを細美さんに渡す。
ベース ウエノコウジさん!
そしてマサさんが細美さんを紹介。
"やっぱりアルバム一枚じゃツアーは難しいってわかりました"
次はもっと曲をもってくるって約束してくれた。
これからどこへいこうか、そんな世界があったのかってとこへ一緒に行きたいと思ってる、みたいなことを言った。そして。
「The Flare」
PVと同じ始まり。。苦しい位の胸の鼓動。
1回目と同じく白のライトが点滅する。
激しい音の海の中に沈んでいく感覚がたまらなく気持ちよかった。
ここがいったいどこなのかわからなくなる。
すべてを出し尽くして歌ってた。ギターを弾いていた。
細美さんが壊れちゃうんじゃないかって思う位。
歌い終わった細美さんは1mmの気力も残っていないように見えた。
マイクを通さず "ありがとうございました!"って言う。昔みたいに。
フラフラでメンバーに抱えられながら消えていった。
終わった。
COLDPLAYの "Viva La Vida" が流れる。
それを聴くのを拒むような観客の手拍子が続く。
本日の公演は全て終了しました、とのアナウンスが響き渡る。
帰ろうとしない観客。鳴り止まないアンコールの手拍子。
細美さんは絶対に出てきてくれる。
そう信じて手を叩き続ける。
あの消耗の仕方は半端じゃなかった。
もうムリなんじゃないか。
この声はつらいんじゃないだろうか。
ライトも明るくなり徐々に帰り始める人たちも。
細美さんは出てきてくれた。
帰り始めていた人もステージにまた押し寄せる。
"もう曲はできないんだ 全部出し切ったから"
ありがとうございました
そう言って深く深く 何度も何度も頭を下げる。
みんな泣いてた。
最後、細美さんはステージの袖でまた頭を下げていた。
HIATUSをやれてよかったって言ってた細美さん。
あたしたちもみんなそう思ってるよ。
いろんな葛藤があっただろうし、これからもあるだろう。
でも、細美さんのまっすぐな想いはみんなにちゃんと伝わってる気がする。
ありがとう。
何回言っても足りないくらい。
それからチケットを譲ってくれたAちゃん。
ほんとにありがとうございました。
一生忘れられない日になりました。
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